靴が好きである。
20代前半からコレクションしており、最も古い靴はオールデンのコードバンローファーだ。
ハタチすぎにBEAMSで当時¥68,000で購入した記憶がある。
その後本格靴にハマり、少しづつ買い揃えた。
コレクションの殆どはドレスシューズだが、アウトドア系で1足だけコレクションしている靴がある。
それがDanner Lightである。
Danner Lightとは
購入したきっかけは、25年ほど前に冬の金沢に旅行することになったからだ。
雪が深いので滑りにくく防水性があり、また道中東京駅から特急に乗るのに格好良くなければならない。
当時レッドウイングのアイリッシュセッターが流行っていたが、人と被りたくないのと雪で滑りやすそうだったので、Danner Lightダナーライトを購入した。
結果、機能的には完璧で全く濡れずに雪で滑りもしなかった。
その後履頻繁に出番はなかったが、悪天候時にはほとんど履き続けた。
高価だったこともあり、現在も現役で履き続けている。
Danner Lightダナーライトの優れている点は、経年劣化があまりないことである。
もちろん使用状況や保存状況によるが、通常使用で数年に一度ミンクオイルを塗り込むだけで25年後もこの状態を保っているのはすごいことだ。
革の細かいシワや傷などはあるが、目立った型崩れがほとんどないのである。
僕は靴に関しては、高くても良いものを履きたいと考えている。
なぜなら愛着を持って長い年月かけて所有したいからだ。
その点、Danner Lightダナーライトは僕の所有条件を満たしている。
25年たった今でも現役で履くことができている。
靴の限らず気に入った良いものを長く所有したいとの願望は、38年前に発行された雑誌『エスクァイア日本版 臨時増刊号』の記事の影響が大きい。
この特集が大好きで今でも所有しているのだ。
この中に、23年間現役の革靴の記事が載っている。
当時この記事を読みながら、自分もこのように気に入ったものを長年所有したいと考えていた。
しかし気づくとすっかり実践していたのだ。
僕にとって、豊かさとは良いものを長く使い続けることなんだとあらためて実感した。
Danner Lightダナーライト 良い点
軽い、疲れない
これは他のブーツと比較したとき明らかに軽いし疲れない。
軽いのでまちなかでも気軽に履けるし、疲れないので長時間履き続けられる。
防水性が高い
深雪の冬の金沢や、スキーシーズンの新潟上越地方でも全く水の侵入がないのは実証済み。
したがって普段雨だったり雪が降る場合は、問答無用で出番である。
耐久性が高い
購入して25年経過しても現役なのだから、説得力がある。
理由はやはりハンドメイドで作れれている事が大きいのではないか。
手入れがかんたん
購入後約20年は、同時購入したミンクオイルを数年に一度塗るだけ。
しかしミンクオイルは塗り過ぎると、表面が白っぽくなってきてしまう。
最近はたまにサフィールのシュークリームを塗っている。
このクリームのおかげで、しっとりとした艶が出る。
Danner Lightダナーライト イマイチな点
履くのがめんどい
これはDanner Lightダナーライトに限った話ではないが、ブーツは履くのがめんどい。
しかしその恩恵は大きく、水の侵入はまったくない。
慣れの問題だ。
高価である
25年前の購入時で確か5万円くらいだったと思う。
現在は6万円超えだ。
高価に感じるが、一生モノだと考えれば決して高くはないのではないだろうか。
まとめ
現在は、見た目殆ど変わらなく安価なDanner Field ダナーフィールドなるモデルがラインナップされている。
Danner Lightダナーライトとの違いは、生産国や材質、一部の作りだけのようである。
実際の耐久性などはわからないが、選択肢としてはアリではないだろうか。
補足
最近シューレースをグリーンに変えてみた。
ちょっとした気分転換である。
しばらくグリーンで履いていきたいと考えている。