昔から靴と革が大好きだ。
若い頃から、靴は気に入ったものを長く履くことに憧れていた。
真新しい靴よりも、年季の入った手入れされている靴こそがカッコイイと考えていた。
特に影響を受けたのは、落合正勝氏の著書によるところが大きい。
世の中がスニーカブーム真っ只中でも、本格靴を履き続けた。
その結果現在のコレクションは15足だ。
Alden オールデン コードバン ローファー
中にはきちんと手入れせずに、履きつぶして処分してしまった靴も存在する。
この中で一番初めに購入したのは、Aldenのコードバンローファーだ。
当時、BEAMSで¥68,000程度だったと記憶している。
現在は¥141,900と倍以上の価格だ。
当時は履くのが嬉しくて、毎日履いてしまっていた。
本来であれば、1日はいたら数日休ませるのがセオリーだ。
しかし、あまりには着心地がよく気に入っていたので履き続けていたものだ。
結果、オールソール交換は3度行ったと記憶している。
最近こそあまり出番がなくなってきたが、今でも現役の靴だ。
今でこそ、コードバンは雨に弱いのは当たり前とされているが、
当時はそのような情報も知らず、雨の日もガンガン履いていた。
しかし、現在でもそんなにダメージを受けていないので、手入れさえしっかりしていればそんなに神経質になる必要はないのだろう。
驚くべきは、当時と今売られているモデルでほとんど変わらないということだ。
当時からすでに完成された靴だったのだろう。
不朽の名作と言って良い。
Alden オールデン コードバン Vチップ モディファイドラスト
こちらもオールデンを代表するモデルである。
確か、ローファー購入の約3年後に購入したと記憶している。
コードバンに魅入られてしまい、SHIPSで¥68,000で購入した。
ボクの本格靴人生で、この靴が最も履いたモデルだと思う。
なぜなら履き心地が最高だからだ。
今でも革靴でこのモデル以上に履き心地の良いモデルには出会ったことが無い。
フィッティングが独特で、SHIPSの店員さんいわく、このモデルは大きめのサイズを紐で固定して履くものだ。と言われ、そのとおりのサイズを購入した。
結果、スニーカーでもこの靴よりは着心地が良いモデルはほとんど巡り合っていない。
(ニューバランス993,990のみ)
こちらも3度オールソール交換をしていて、あと1回くらいしか交換できないと言われた。
オールデンの特徴で、他のブランドに比べてソールが柔らかに感じる。
それがは着心地の良さに影響しているのだろうが、靴底の持ちは悪い。
その代わり、足に馴染むまでの期間はあまり長くない。
コードバンの手入れ方法
購入当時はコードバン独特のメンテ方法など知らず、カーフ同様のクリームでメンテナンスしていた。
その後、純正のクリームが発売になり使用していたが、特に違いがわからなかった。
最も効果を感じたのは、ディアマンテのクリームだ。
他のクリームは、革の中まで浸透しないが、このクリームは浸透するのがわかる。
しかし、どんな手入れをしていても20年以上現役で履けるので、そんなに神経質になる必要はない。
むしろ手入れのすすぎのほうが良くないと感じる。
普段は履いたらブラシを掛ける程度で、それでもくすんだ感じになったときだけ少量のクリームを塗れば良い。
ボクは、今では1年に一度くらいしかクリームで手入れしていない。
このように長年履き続けた靴は、何物にも代えがたい。
くたびれたから買い換えるなんて事ができないのだ。
なぜなら馴染むまでに時間がかかるし、愛着が持てない。
これこそが、高級靴の醍醐味なんだと思っている。